「頭ではわかっているのに動けないのは性格じゃない。
止めているのは“体の記憶”かもしれません」
という前回の記事の続きです。
では、
人は本来どんな順番で動いているのでしょうか。
今回は、
「感じる → 考える → 行動」
という、体と脳の自然な流れについて
やろうと思っているのに、動けない」
「考えても考えても行動につながらない」
こうした悩みを抱える方の多くは、
“考える順番”を逆に理解してしまっていることが多いんです。
実は、人が動く順番は この3ステップだけ。
① 感じる
② 考える
③ 行動する
この流れがスムーズに働いている時、
私たちは自然に決断でき、動けるようになります。
しかし――
体や心が疲れ切っている時、この順番が崩れてしまいます。
■ 「感じる」が曇ってしまうと、動けなくなる
本来は“感じる”が最初のスイッチなのに、
・胸がざわつく
・落ち着かない
・イライラが強い
・何か怖い感じがする
このように、感覚がノイズだらけになると、
脳は「危険かもしれない」と判断してしまい、
“次のステップ(考える)”に進めなくなります。
だから私は、
「感じる部分=脳と内臓の緊張」を最初にゆるめます。
すると、
「あれ? なんかできそう」
「やろうかな」
「動いてみたい」
こんな感覚が、自然と湧き上がってくるんです。
■ 考えを変える前に、“感覚”から整える理由
多くの方が、
「思考を変えよう」
「前向きになろう」
「ポジティブでいよう」
と頑張ります。
人は、
「考えてから動く」生き物だと思われがちですが、
実際には
先に“感じる”ことからすべてが始まっています。
だから、
行動を変えたいとき、考え方だけを変えようとしても
思考より前にある“感じる”部分が硬くなっていると。
うまくいかないことが多いのです。
私は、
脳と内臓に溜め込まれた「体の記憶」をゆるめて、
感覚をリセットするお手伝いをしています。
すると、無理にポジティブになろうとしなくても、
自然と考え方が柔らかくなり、動けるようになるんです。
■ 次回は…
「行動をなかったことにしてしまう脳の仕組み」です。

