先日、理化学研究所から興味のある研究発表がありました。
正直に言います。最初は、何が書いてあるのか、よくわかりませんでした。
でも、スクロールしながら、体の奥で何かが反応したのです。
「これは、私のセッションに使えるかもしれない」と。
頭でわかる前に、体が先に動いていました。
これ自体が、私がいつもお伝えしていることそのものです。わかる前に、感じる。
意識より先に、体が知っている。
直感を信じてAIに記事の内容を調べてもらい、その後、私が手元に持っている
ブロードマン大脳機能図を開きました。「47野」という番号を探しました。
そこには、「感情」という文字がありました。10野と45野の間に位置するその部位に。
——やはり、そうだったのか。
体が先に感じた事を、図で確認した瞬間でした。
ヒトの脳には、特別な「部屋」がある
私たちの脳には、47野という、ヒトだけが持つ場所があります。
この部屋がすごいのは、「この判断はうまくいくか」と「これは自分にとって大事か」を、
一度に、ひとつの場所でまとめて考えられることです。
サルにはこれができません。
同じことを考えるのに、脳のいろんな場所をつないで、ばらばらに処理するしかない。
時間がかかるし、疲れます。
この47野こそが、
「先のことを想像し、自分を外から眺め、すっと決断を下す」力の源です。
そして、ブロードマンの図が示すように、その47野のそばには「感情」が位置しています。
論理と感情は、もともとひとつながりだったのです。
踏ん張るほど、脳は古い回路に戻っていく
ここからです。
理研の研究が明らかにしたのは、
緊張やプレッシャーがかかると、この47野の働きが止まるということです。
そして脳は、サルと同じ「ばらばら処理」に逆戻りする。
これが続くと、どうなるか。 判断が重くなる。考えがまとまりにくくなる。
「なんとなく頭が回っていない」という感覚が続く。
これはあなたの能力が落ちたのではありません。
脳が、限界に近づいていることを、正直に教えてくれているだけです。
責任感が強く、いつも踏ん張っているリーダーほど、
この状態が長く続いている可能性があります。
「頑張っているのに、以前ほど決断できない」「考えるのに時間がかかるようになった」
そう感じているなら、意志の問題ではなく、神経の問題かもしれません。
神経を「緩める」とは、脳を取り戻すことだ
私が23年間の医学氣功と最新の脳科学を組み合わせてやっていることの核心は。
神経を「安全な状態」に戻すこと。
脳が「ここは安全なのだ」と感じたとき、脳はようやく戦うためのエネルギー消費をやめます。
そして、止まっていた47野が静かに目を覚ます。感情と論理が、
もともといた場所でふたたびつながる。
神経を緩めることは、ヒトとして本来持っていた、
一番賢い脳の動き方を、取り戻すことです。
体で感じているリーダーへ
「頑張るほど、判断が重くなっていく」という感覚を、あなたはすでに知っているはずです。
それは弱さではありません。脳が正直なだけです。
頭で変えようとする前に、まず神経を緩める。それだけで、脳は自分から動き始めます。
今日私が体験したように、大事なことは頭でわかる前に、体がすでに知っています。

