これは、知っておいてよかったと思う話のひとつです。
72歳のとき、ポリヴェーガル理論というものに出会いました。
最初は正直、思考では自分に関係あるのかどうかもわからなかった。
でも「これだ」と体が震えた。
先に自分の身体が感じたという感覚でした。
「戦うか逃げるか」だけじゃなかった
学校で習った自律神経の話、覚えていますか。
交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキ。
緊張したら交感神経、リラックスしたら副交感神経。
こういう説明で教わった方が多いと思います。
でもこれ、実は不完全な説明だったことが、
近年の神経科学でわかってきました。
知識が自分を救う——3つの神経の状態
ここで知っておいてほしいことがあります。
ポリヴェーガル理論は、1994年にアメリカの神経科学者ステファン・ポージェス博士が提唱した比較的新しい理論です。
それまでの「交感神経・副交感神経」という2分法では説明できなかった状態を、
第3の経路として体系化しました。
この理論では、人間の自律神経には3つの状態があると考えます。
①腹側迷走神経が優位な状態(安全・つながり) 落ち着いていて、人と話せて、アイデアが出てくる状態。声も表情も柔らかい。これが、本来の「動ける状態」です。
②交感神経が優位な状態(戦うか逃げるか) 緊張して、焦って、空回りしている状態。頑張っているのに空回り、という経営者に多い。
③背側迷走神経が優位な状態(凍りつき・シャットダウン) 力が抜けて、何もできなくなる状態。「やる気はあるのに、動けない」「頭が働かない」という状態がこれです。
大事なのは、③は「怠け」でも「弱さ」でもないということ。
神経が「これ以上は危険だ」と判断して、
自動的にシャットダウンしている状態なのです。
経営者の「動けない」は、どの状態か
私がセッションでお会いする経営者の方たちを見ていると、
②と③を行き来している方がとても多い。
追い込まれると焦って空回りし(②)、
それが続くと力が抜けて何もできなくなる(③)。
休もうとしても休めない。
頑張ろうとしても動けない。
「私はどうしてこんなにダメなんだろう」と思いながら、
さらに神経が締まっていく。
この状態で、どれだけセミナーに通っても、
どれだけ目標設定をしても、神経が動ける状態にならなければ、
結果は出てきません。
まず神経を①の状態に戻すことが、先なのです。
「つながり」が神経を緩める
もうひとつ、この理論で大事なことがあります。
①の状態に戻るために、一番効くのは「安全を感じる人とのつながり」だということ。
穏やかな声、安心できる表情、ゆったりした間そういうものが、
神経を自動的に落ち着かせていく。
一人で頑張って整えようとしても、なかなか緩まないのは、
神経の設計がそうなっているからです。
これは意志で解決できる話ではありません。
あなたに伝えたいこと
ポリヴェーガル理論まだ認知が浅いですが。
言っていることはシンプルです。
人間の神経には3つの状態がある。
動けないのは、神経がシャットダウン状態に入っているから。
そしてそれは、安全なつながりの中でほぐれていく。
あなたの「動けない」は、意志の問題ではありません。
神経の状態の問題です。
まず、その神経を安全な方向へ。
私のオンライン気功セッションでは、
神経が①の状態に戻ることを、身体から丁寧に支えていきます。
あまのやよい(医学気功師・73歳)日本在住の中国医学気功大家に気功を学び、独自のボディワークセッションメソッドを開発しています。

